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A MANHOLE IN TOKYO.
自然が不自然になる。
 

A MANHOLE IN TOKYO.
自然が不自然になる。
 

【植物と人との関係性】

なぜ人は植物を活けるのか?
なぜ人は花を見て癒されるのか?
そしてなぜ植物を愛で続けてきたのか?

例えるなら、広大な砂漠で食料も行く先もない状態で、真っ先に探すモノと言ったら何だろ?
自分ならば探すのは“オアシス”かもしれない…
誰もが一度は想像した、または映画のワンシーンで見たかも知れない。
広大な砂漠にポツンと一つ、ひときわ異彩を放つ存在。そこには青々とした草木が泉を取り囲む様に生い茂っている。

つまり植物のある場所には必ず“水”がある。生命が生き長らえる為に必要なモノが植物の下には眠っている。
そして植物はいずれ開花し、その花が枯れた後に果実が実る。

人は本能的にそれを知ってる。だから植物がある事で人は生きるための安心感を得て、癒されるのではないか?

人は時代とともに自然界から隔離した社会を築いてきた。僕らの住む環境では、自然は不自然な存在になってしまった。
なぜ観賞園芸や大規模な庭園、壁面緑化などが都会を中心に盛んになったのか?隔離された中でも本能的に植物を、生きるための安心感を求めてきたからなのかもしれない。

なぜマンホールなのか?
マンホールの下にも水がある。
僕らの住む環境は砂漠であり、マンホールはオアシスである。

とも言い換えられるかもしれません。
 

PHOTOS BY TOMOHIRO INAZAWA

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