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米国R財団と彼らが握っている穀物の知的財産権

 

①【硬貨投入式種子販売機】

このカプセル内には、

“遺伝子組み換え種子”

“F1種子”

が入っている。

 

生産希望者は、硬貨を投入し種子を購入する事で生産を許される。

 

なお、この種子には創作者の特許権があるため、許可なく種子や苗を増殖することは法律で禁止されている。

つまり収穫後に自家採種した種を播種し、新たに栽培する事は出来ない。その為、収穫後は必ず新たな種を購入して栽培を行わなければならない。

 

②【栽培する前に…】

 先ずは、土の土壌殺菌を行います。

“F1品種”の場合は、播種する前に土壌殺菌剤などの毒ガスで、地中の細菌や雑草や虫など、有機微生物も含めてあらゆる生き物を駆除する作業を行います。

 ガス抜きしましたら、化学肥料を混和して種を播きます。

 

 “遺伝子組み換え種子”の場合は、種子とセットで販売している除草剤を使います。

この種子は、遺伝子組み換えによって、除草剤の耐性を備えているので、除草剤の影響を受けません。

播種後に、安心して除草剤を散布して、その土地から他の生き物を除外しましょう。

 

 

 

③【F1品種とは?】

雑種第一代(first filial generation)

 

 まず、市場に流通している植物はほぼF1品種である事を理解していただきたい。

 

 F1品種とは、異なる遺伝子を持つ両親から産まれた雑種の一代目である。

この世代の個体はすべて、雑種強勢の作用により両親の持つ遺伝子から表面上に現れやすい遺伝子(優性遺伝子)のみが現れ、

現れにくい遺伝子(劣性遺伝子)は現れない。

 つまり、それぞれの個体差のばらつきがなく、成長速度も一定で速いので収穫も同時に早期に行える。

植物と言うよりもクローン、工業製品のような植物が生まれる。スーパーに陳列される野菜がみな均一なのは、このお陰だ。

生産効率の面でも、栽培、収穫、出荷から販売、すべてにおいて非常に便利で優秀な作物である。

これは、遺伝子の雑種強勢を利用することの恩恵である。

 

 しかし、F1品種は、自然環境の中で生きていく事は難しく、人間の管理下の元でしか生きていけない。

本来の植物である固定種からは、大小、成長が早いモノと遅いモノなど、植物のもつ多様性によって様々な個体が生まれる。

これは人間も同じである。

数学が得意な子供や国語が得意な子供、足が速い子や遅い子、大きい子や小さい子、同じ両親からでも様々な個体が生まれる。

これは環境に適した子孫だけが生き残る、子孫繁栄の仕組みだ。

 しかし、F1品種からは数学が得意な子供しか生まれない。その為、国語のテストの時には全滅してしまうのである。

F1品種が自然淘汰で生き残れない理由は、多様性をもたない種類だからである。

(しかし交配によっては、悪環境にも強い植物が作れるので必ずしも生き残れない訳ではない)

 

 

④【F1品種の生産方法と、人間社会への影響】

 

 この品種の生産には、固定種の父方と、生殖機能に障害を持った固定種の母方によって生み出される。

この母方には、雄しべと花粉が存在しない“雄性不稔”の障害をもっている。

つまり、自家受粉を行う事が出来ない個体である。

これは母方の雌しべに、父方の花粉のみを受粉させ、同じ条件下の種を収穫する為に非常に都合が良いからだ。

この母体から生まれたF1品種は母親の遺伝により、雄性不稔の障害が遺伝する。

つまり、F1品種もまた、雄しべや花粉が存在しない個体であり、完全に一世代限定の個体である。

 

 F1品種が良い悪いは言及出来ないが、理解していただきたいのは、僕らが普段の食生活で食べる作物は、

無精子症の生殖障害をもつ親から産まれた、無精子症の子供達であると言う事。

 

 自然界の動物達は、F1品種の母方である、雄性不稔の障害をもつ作物を食べる事を非常に避ける傾向がある。

また、近年にミツバチが世界中から消失する現象は、雄性不稔の植物から採った蜜を食べて育った女王蜂から産まれる雄蜂に、

生殖機能を失ったのが原因ではないかと言われる。

 

 人間社会においては、不妊症が大きな問題になっているが、その原因は、男性の精子の激減と精子内のミトコンドリア遺伝子の障害が大きいとされている。

さらに、農薬、化学肥料、F1品種、添加物、家畜用ホルモン剤などが広く活用され始めた高度経済成長期から現在まで、男性の精子の数は3分の1まで少なくなり、ミトコンドリアの障害によって運動能力も低下している。

なお、植物の雄性不稔の因子は、植物のミトコンドリア遺伝子の障害が原因とされている。

 

 これらと、F1品種の因果関係は実際不明であるが、

農薬、家畜用のホルモン剤、添加物の影響、環境ホルモン、Y染色体の遺伝的劣化問題など、様々な原因の中の一つだと推測がなされている。

だが、世界規模のF1品種の農作が、生態系に、人体に、何らかの影響を与えている事は間違いないと思われる。

 

 70億もの世界人口の食糧を供給する為には、F1品種などは必要不可欠な存在であり、大変便利なものだが、

その利便性の裏側には、少なからずリスクを伴っている事を忘れてはいけない。

 

 

⑤【遺伝子組み換え種子とは?】

 

 遺伝子組み換え作物のほとんどが輸入されて日本にやってくる。

お目にする機会は少ないが、外食産業、業務用品や、加工食品などで広く活用されているのが、この種だ。

 

 遺伝子組み換えに用いられる遺伝子は、主にバクテリアなどの細菌の遺伝子である。

バクテリアには、大元の遺伝子の他に「プラスミド」と言った遺伝子も持つ。

プラスミドの遺伝子は、細菌同士でお互いに分け与える事ができる。

 あるバクテリアが、除草剤に強い耐性を獲得すると、その特性をプラスミドに取り入れ、近くの細菌に渡すのである。

 これを応用したのが、遺伝子組み換え植物なのだ。

除草剤耐性のプラスミドを植物に取り込むことで誕生したのが除草剤耐性植物だ。

除草剤と除草剤耐性植物の普及の影響で、その畑や農地は、その作物しか生き残れない砂漠と化してしまった。

 

 その他に自殺する遺伝子組み換え品種も誕生した。

この個体から採れる種子は、発芽する際に、組み込まれた遺伝子が毒素を発生させ、自滅する。

この種子は自家採種を不可能にする為に開発されたのだ。 閉鎖された実験室での栽培が許された個体であるが、

もしこの個体の花粉が外部の植物に受粉してしまえば、大変恐ろしい事が起きるのである。

 実際に、遺伝子組み換え植物から他の個体に受粉して、誕生した品種の例はあるが、その種からは、元の花とはかけ離れた奇怪な花を咲かせた。

 

 世界の遺伝子組み換え植物の90%のシェアを誇るM社は、米国最大の財団であるR財団からの援助を受ける、多国籍バイオ化学企業である。

彼らは世界各国の種苗会社を吸収し、種子の権利の独占をたくらんでいた。

 

 種を支配することで、農業を支配し、世界の食糧を支配しようとする人たちがこの世界にはいる。

 

 

 

 

 

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